あなたは職場で「有志一同」という言葉を目にして、その正しい使い方に迷ったことはありませんか?
結論、有志一同は実は二重表現であり、ビジネスシーンでは注意が必要な言葉です。
この記事を読むことで有志一同の正しい意味と使い方、そして適切な言い換え表現がわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。
Contents
1.有志一同とは?言葉の意味と基本を理解しよう

有志とは何か?言葉の意味を正しく知る
有志(ゆうし)とは、ある物事に関心を持ち、関わろうとする意志のあること、またはその人を指します。
「志を有する」という漢字の組み合わせからも分かるように、特定の目的や目標に向かって自発的に行動する人々のことを意味しています。
有志は1人でも複数人でも使える言葉で、現代では主に「同じ意志を持つ人々・集団」を指すことが多いです。
例えば「営業部有志」と言えば、営業部の中で特定の物事に賛同して自発的に参加する人々を表します。
一同の意味と有志との違いを解説
一同(いちどう)とは、その場に居合わせた人々全員、または仲間の者全体を意味する言葉です。
「一」は「ひとつ」を、「同」は「同じ」を示しており、その場にいる全員が一体となっている様子を表現しています。
有志が「自発的に参加する意志がある人々」を指すのに対し、一同は「意志に関係なく、そこにいる全員」を指すという違いがあります。
例えば「社員一同」と言えば、全社員を指しますが、「社員有志」と言えば社員の中の一部の賛同者を指すことになります。
有志一同は二重表現?正しい使い方の判断基準
有志一同は、厳密には二重表現であり、日本語として正確ではないとされています。
有志には既に「人々」という意味が含まれており、一同も「人々全体」を意味するため、この2つを組み合わせると意味が重複してしまうのです。
ビジネスマナーや冠婚葬祭などフォーマルな場面では、この二重表現が誤りと指摘される可能性があるため注意が必要です。
正しい表現としては「○○部有志」または「○○部一同」のように、どちらか一方を使うことが推奨されます。
有志一同が広く使われている理由と実態
実際のところ、有志一同という表現は世の中に広まっており、使用しても大きな問題にはならないケースが多いです。
お祝い事や香典、餞別などの表書きで「有志一同」と書かれることは一般的で、多くの人が慣習的に使用しています。
言葉は時代とともに変化するものであり、実用上は通用する表現となっているのが現状です。
ただし、正しい日本語を使いたい場合や、格式を重んじる場面では避けた方が無難でしょう。
2.有志一同の使い方とビジネスシーンでの注意点

お香典やご祝儀での正しい書き方とマナー
香典やご祝儀の表書きでは「○○有志」または「○○一同」と書くのが正式な方法です。
例えば職場の同僚にお祝いを贈る場合、全員が参加するなら「営業部一同」、一部の賛同者なら「営業部有志」と書き分けます。
学校関係であれば「○○学校卒業生有志」や「○○学校卒業生一同」のように、具体的な所属を明記することが大切です。
表書きに加えて、中袋や別紙に参加者全員の名前を記載しておくと、受け取った側が誰からのものか分かりやすくなります。
職場で有志を募る時の適切な表現方法
職場で有志を募る際は、強制ではなく自発的な参加であることを明確に伝えることが重要です。
社内メールなどで募集する場合は「賛同いただける方」「ご協力いただける方」といった表現を使い、任意であることを示しましょう。
- 件名:部長の退職祝いについて(有志募集)
- 本文:賛同いただける方は金曜日までにご返信ください
- 参加費:お一人800円を予定しております
このように具体的な金額や期日を明記し、参加しやすい環境を整えることが大切です。
有志一同の代わりに使える言い換え表現
有志一同の代わりに使える適切な表現をいくつか紹介します。
最も一般的な言い換えは「○○部有志」や「○○課一同」のように、所属名を明記した上でどちらか一方を使う方法です。
| 状況 | 適切な表現 | 使用例 |
|---|---|---|
| 一部の賛同者 | ○○有志 | 営業部有志、同窓生有志 |
| 全員参加 | ○○一同 | 営業部一同、家族一同 |
| 希望者 | ○○希望者 | プロジェクト希望者 |
状況に応じてこれらの表現を使い分けることで、より正確なコミュニケーションが可能になります。
冠婚葬祭における有志一同の使い分け
冠婚葬祭では、参加者の範囲によって表現を使い分けることが重要なマナーです。
結婚式のご祝儀では、部署全員が参加する場合は「○○部一同」、一部の親しい同僚だけなら「○○部有志」を使用します。
葬儀の香典では、故人との関係性や参加者の範囲を考慮し、適切な表現を選ぶことが遺族への配慮となります。
フォーマルな場面では特に言葉遣いに注意が払われるため、正しい表現を心がけることで礼儀正しい印象を与えることができます。
3.有志一同と類似表現の違いを比較

有志とボランティアの意味の違いと使い分け
有志とボランティアは似ているようで、実は明確な違いがあります。
有志は無償・有償を問わず「同じ意志を持つ人々」を広く指すのに対し、ボランティアは一般的に「無償で社会貢献する人々」を意味します。
英語の「volunteer」は実は日本語の有志とほぼ同じ意味で、「志願者」というニュアンスがあります。
つまり、ボランティアはすべて有志と言えますが、有志が必ずしもボランティアとは限らないという関係性です。
有志と希望者・志願者の違いを理解する
有志、希望者、志願者はそれぞれ微妙にニュアンスが異なる言葉です。
- 有志:ある物事に関心を持ち、自発的に関わろうとする人々
- 希望者:ある物事を願い望む人(より受動的なニュアンス)
- 志願者:自らの意思で願い出る人(より積極的なニュアンス)
例えば「研修の希望者を募る」は単に参加したい人を集める場合に使い、「プロジェクトの有志を募る」は積極的に貢献する意欲がある人を求める場合に使います。
状況に応じて適切な言葉を選ぶことで、より正確に意図を伝えることができます。
有志一同と家族一同・社員一同の使い分け
「一同」を使った表現には、参加者の範囲によって使い分けが必要です。
「家族一同」や「社員一同」は、その集団の全員を指す表現として問題なく使用できます。
これらは特定の集団に属する全員が参加することを明確に示すため、二重表現にはなりません。
一方「有志一同」は前述の通り二重表現となるため、フォーマルな場面では避けるべきとされています。
英語のvolunteerと日本語の有志の違い
英語の「volunteer」と日本語の「有志」は、意味がほぼ同じですが使われ方に違いがあります。
英語の「volunteer」には以下のような意味があります。
- 志願者、ボランティア
- 篤志奉仕家
- 自発的に申し出る
- 進んで事に当たる
日本語のボランティアは「無償の社会奉仕活動」という限定的な意味で使われることが多いですが、英語の「volunteer」はより広い意味を持っています。
このため、有志を英語に訳す場合は「volunteer」が最も適切な表現となります。
4.有志一同の具体的な活用シーンと例文

職場での送別会や退職祝いの表書き例
職場での送別会や退職祝いでは、以下のような表書きが適切です。
退職される方へのプレゼントの場合、参加者の範囲によって表現を変えます。
部署全員が参加する場合の例文:
- 御礼 営業部一同
- 感謝の気持ちを込めて 総務課一同
一部の有志が参加する場合の例文:
- 感謝を込めて 営業部有志
- 御礼 プロジェクトメンバー有志
メッセージカードには、具体的な思い出や感謝の言葉を添えると、より心のこもった贈り物になります。
お香典を包む時の名前の書き方と注意点
お香典を有志で包む場合の書き方には、いくつかのルールがあります。
表書きは「御霊前」または「御香典」とし、その下に送り主を記載します。
3名以下の場合は全員の名前を連名で記載しますが、4名以上の場合は代表者名と「他一同」または「○○部有志」と書きます。
中袋には参加者全員の氏名と金額を別紙に記載し、遺族が香典返しを検討する際の参考にできるようにします。
一人当たりの金額が少額の場合は、香典返しを辞退する旨を伝えることも配慮のひとつです。
社内イベントで有志を募集する際の文例
社内イベントで有志を募集する際の具体的なメール文例を紹介します。
件名:【有志募集】○○部長 退職記念パーティーについて
本文:
お疲れ様です。
来月末で定年退職される○○部長のために、有志で記念パーティーを企画しております。
つきましては、賛同いただける方は今週金曜日までに本メールにご返信ください。
- 日時:○月○日(金)19:00~
- 会費:お一人5,000円を予定
- 場所:○○ホテル
ご参加は任意となりますので、ご都合の悪い方はご返信不要です。
このように、強制ではないことを明確にし、返信期日や具体的な内容を記載することが重要です。
有志一同名義への香典返しの適切な対応方法
有志一同名義で香典をいただいた場合の香典返しには、特別な配慮が必要です。
まず、中袋や別紙に記載された参加者名簿を確認し、一人当たりの金額を計算します。
一人当たり3,000円以上の場合は、個別に香典返しを用意するのが一般的です。
一人当たりの金額が少額(3,000円以下)の場合は、職場全体で分けられる菓子折りなどを用意し、出社初日に持参します。
忌引き休暇への配慮と香典への感謝を丁寧に伝えることで、職場の人間関係を良好に保つことができます。
まとめ
この記事の重要なポイントをまとめます。
- 有志一同は二重表現であり、正式には「有志」または「一同」のどちらか一方を使うべきである
- 有志とは自発的に物事に関わろうとする意志を持つ人々を指す言葉である
- 一同とはその場にいる全員を指す言葉で、有志とは意味が異なる
- 香典やご祝儀の表書きでは「○○有志」または「○○一同」と書き分けるのが適切である
- 有志とボランティアは似ているが、有志は有償・無償を問わない点で意味が広い
- フォーマルな場面では二重表現を避け、正しい日本語表現を心がけることが重要である
- 職場で有志を募る際は、強制ではなく任意であることを明確に伝える必要がある
- 有志一同名義の香典への返礼は、一人当たりの金額に応じて個別対応か全体対応かを判断する
ビジネスシーンや冠婚葬祭では、正しい言葉遣いが相手への配慮につながります。
この記事で学んだ知識を活用して、適切な場面で適切な表現を使えるようになってください。
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