あなたは「職業訓練校に通おうか迷っているけど、やめとけという声も聞いて不安」と思ったことはありませんか?
結論、職業訓練校にはメリットもデメリットも存在します。
この記事を読むことで職業訓練校の実態や後悔しない選び方、効果的な活用方法がわかるようになりますよ。
ぜひ最後まで読んでください。
1.職業訓練校はやめとけと言われる理由

職業訓練校について調べると「やめとけ」「意味ない」という否定的な意見を目にすることがあります。
しかし、これらの意見には具体的な理由があり、事前に知っておくことで後悔を避けることができます。
ここでは職業訓練校がネガティブに語られる5つの主な理由を詳しく解説します。
就職までに時間がかかりすぎる
職業訓練校の最大のデメリットは、就職するまでに長い時間を要することです。
訓練の受講期間は3ヶ月から最長2年にも及びます。
さらに受講開始までにもコース選び、見学会、選考試験、説明会などの手続きで数ヶ月かかることがあります。
つまり実際に就職するまでには、申し込みから半年以上、長ければ2年以上もの時間が必要になるのです。
失業期間が長くなると、失業手当として受け取れる金額は前職の給与の50〜80%程度になるため、経済的に厳しくなる可能性があります。
すぐに収入を得たい人や、キャリアのブランク期間を最小限にしたい人には、職業訓練校は向いていません。
希望するコースに入れない可能性がある
人気のあるコースには応募者が殺到するため、選考に落ちて受講できないケースが少なくありません。
東京の委託訓練では、システム開発エンジニア養成科が4.13倍、実践オフィスソフト科が2.5倍など、高倍率のコースが実際に存在します。
時間をかけて情報収集や見学会への参加、申込書の準備、選考対策をしても、必ず希望の講座を受講できるとは限りません。
不合格になった場合は次の機会を待つことになり、その分さらに就職までの期間が延びてしまいます。
希望するコースを受講するために割いた時間が無駄になる可能性もあるため、複数のコースを検討しておくことが賢明です。
授業内容が実務レベルに達していない場合がある
職業訓練校で学べる内容は基礎的なスキルが中心で、即戦力となる実務レベルには達していないことがあります。
特にWebデザインやプログラミングなどのIT系コースでは、HTMLやCSSなどの基本的なコーディングは学べても、デザインの本質的なスキルまでは身につけられないことが多いです。
すでに基礎知識がある人にとっては、授業内容が物足りなく感じることもあります。
また、カリキュラムのペースが遅く設定されているため、専門学校なら半年で学べる内容が職業訓練校では1年かかることもあります。
職業訓練校で学んだだけでは企業が求める実務経験には該当せず、採用担当者からは「実践的なスキルがない」と判断される可能性もあります。
職業訓練校によって質にばらつきがある
職業訓練校は国や自治体が直接運営するものもあれば、民間企業に委託されているものもあり、その質には大きなばらつきがあります。
講師の質、カリキュラムの充実度、設備の新しさなど、同じ分野のコースでも訓練校によって学べる内容が大きく異なります。
情報が古かったり、独学でも学べそうな基礎しか勉強できなかったりする訓練校も存在します。
また、クラスメイトや講師との相性が悪いと、人間関係のストレスで学習に集中できなくなることもあります。
訓練校選びで失敗すると、貴重な時間を無駄にしてしまう可能性があるため、事前のリサーチが非常に重要です。
就職支援が期待ほど手厚くない
職業訓練校では就職支援を受けられますが、期待していたほど手厚いサポートではないことがあります。
訓練終了後3ヶ月間はハローワークと訓練校が就職活動を支援してくれますが、3ヶ月を過ぎると支援が打ち切られてしまいます。
提供される求人は派遣やアルバイトなどの非正規雇用に偏ることもあり、ハローワークの求人には条件的に見劣りする求人も含まれています。
就職相談が形式的で、個々のキャリアに寄り添ったアドバイスが得られないケースもあります。
結局、自力で就職活動をするしかなかったという声も多く聞かれます。
就職までの手厚いサポートを期待して職業訓練校に通うと、そのギャップに失望する可能性があります。
2.職業訓練校のメリットと向いている人

職業訓練校にはデメリットもありますが、適切に活用すれば大きなメリットを得ることができます。
ここでは職業訓練校の主なメリットと、どのような人に向いているのかを詳しく解説します。
自分の状況と照らし合わせて、職業訓練校が自分に合っているかを判断してください。
無料で専門スキルを身につけられる
職業訓練校の最大のメリットは、専門的なスキルや知識をほぼ無料で学べることです。
受講料は基本的に無料で、自己負担となるのはテキスト代や資格試験の受験料のみです。
一般的に専門学校に通う場合は数十万円から数百万円、通信講座でも数万円の費用がかかります。
職業訓練校では、パソコンスキル、Webデザイン、プログラミング、CAD、介護、医療事務など、さまざまな分野の知識を学ぶことができます。
お金をかけずに再就職先で役立つ知識を習得したい人には、職業訓練校は最適な制度といえます。
経済的な負担を最小限に抑えながらキャリアチェンジを目指せるのは、大きな魅力です。
給付金を受け取りながら学習できる
職業訓練を受講中は、一定の要件を満たすことで給付金を受け取ることができます。
公共職業訓練では失業保険を受給しながら訓練を受けることができ、さらに1日あたり500円の受講手当も支給されます。
求職者支援訓練の場合は、要件を満たせば月額10万円の職業訓練受講給付金を受け取れます。
また、職業訓練を受けると失業手当の受給期間が訓練期間の終了まで延長されるため、合計でもらえる失業手当が増えるメリットもあります。
交通費も片道2km以上の距離であれば支給されるため、通学にかかる費用の心配もありません。
働きながら生活費を稼ぐことが難しい状況でも、給付金によって不安なく学習に集中できます。
資格取得を目指せる
職業訓練校のコースの中には、特定の資格取得を目指すものも多くあります。
簿記検定、第一種電気工事士、医療事務、介護福祉士など、就職活動で有利になる資格の取得をサポートしてくれます。
資格は自分自身のスキルや知識を客観的に証明するものであるため、持っていることで就職活動を有利に進められます。
特に未経験の職種に挑戦する場合、資格があることで採用担当者に「この分野の基礎知識はある」とアピールできます。
訓練中に資格試験の勉強もできるため、効率的にスキルアップと資格取得の両方を達成できます。
明確に取得したい資格がある人には、職業訓練校は非常に有効な選択肢です。
同じ目標を持つ仲間ができる
職業訓練校では集団で受講するため、同じ目標を持つ仲間と出会えることも大きなメリットです。
一緒に課題をこなしたり、プロジェクトを進めたりすることで、仲間とのコミュニケーション能力や協調性も身につけることができます。
就職活動の悩みや不安を共有できる仲間がいることは、精神的な支えになります。
情報交換をしながら就職を目指せるため、孤独に就職活動をするよりもモチベーションを維持しやすくなります。
訓練期間中は決められた時間割に合わせて生活するため、規則正しい生活リズムを保つことができます。
離職期間中にだらけてしまいがちな人にとって、毎日決まった時間に通学することは生活リズムを整える良い機会になります。
職業訓練校に向いている人の特徴
職業訓練校は誰にでも向いているわけではなく、以下のような特徴を持つ人に特におすすめです。
まず、お金をかけずに新しいスキルを身につけたい人です。
経済的な余裕がない状況で、無料または低コストでスキルアップしたいと考えている人には最適です。
次に、取得したい資格が明確にある人です。
簿記や電気工事士など、具体的な資格取得を目指している人は、その資格に対応したコースを選ぶことで効率的に学習できます。
また、未経験の仕事に挑戦したいが知識がないことで不採用が続いている人にも向いています。
基礎から体系的に学ぶことで、未経験の分野でも自信を持って就職活動に臨めるようになります。
最後に、時間的に余裕があり、じっくりとスキルを身につけたい人です。
数ヶ月から数年かけてしっかりと学習する時間がある人にとって、職業訓練校は理想的な環境といえます。
3.後悔しない職業訓練校の選び方

職業訓練校選びで失敗しないためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。
適切な選び方をすることで、時間を無駄にすることなく、自分のキャリアに役立つスキルを身につけることができます。
ここでは後悔しない職業訓練校の選び方を5つのポイントに分けて詳しく解説します。
目指す職種を明確にしてからコースを選ぶ
職業訓練校を選ぶ前に、自分が就職したい業種や職種を明確にしておくことが最も重要です。
職業訓練は就職することを目標としているため、就職したい業種や職種と関連があるコースを選ぶことで、後悔せずに学ぶことができます。
反対に、就職したい業種や職種を決めていない状態で、漠然と職業訓練校を選んでしまうと、入校後に「こんなはずじゃなかった」と後悔する可能性が高くなります。
最悪の場合、途中で通うのが嫌になり、職業訓練校を辞めてしまうこともあります。
まずは自己分析を行い、過去の経験を振り返って、自分の強みや適性を洗い出しましょう。
その上で、自分が目指す職種に必要なスキルは何かを明確にし、そのスキルを学べるコースを選択することが成功への第一歩です。
カリキュラムの内容を事前に確認する
同じ名称のコースでも、職業訓練校によって学べる内容が大きく異なることがあります。
訓練名が似ていても、実際のカリキュラムや使用するソフトウェア、学習の深さが違うケースがあるため、事前にしっかりと確認することが大切です。
職業訓練校のホームページやパンフレットで、コース内容やカリキュラムを詳しくチェックしましょう。
授業の内容が自分に合っているか、学ぶ内容が自分に必要なものか、すでに知っている内容ばかりではないかを確認します。
基礎しか学べないコースなのか、それとも実践的なスキルまで習得できるコースなのかを見極めることが重要です。
カリキュラムの詳細が不明な場合は、ハローワークの担当者に直接問い合わせて、疑問点を解消してから申し込みましょう。
受講期間と通学の負担を考慮する
職業訓練校のコースや内容によって、受講期間は3ヶ月から最長2年まで大きな差があります。
短期間のコースは学べる内容が限られますが、早く就職活動を開始できます。一方、長期コースは体系的に学習できますが、その分だけ無職期間が長くなります。
自分の経済状況や生活環境を考慮して、適切な受講期間のコースを選ぶことが重要です。
失業手当を貰っていても、長期間の受講で金銭的に厳しくなる可能性がある人は、短期コースを選んだ方が無難です。
また、職業訓練校の場所も重要なポイントです。
基本的に平日は毎日通学する必要があるため、通学時間が長すぎると負担になります。
自宅から通いやすい場所にある訓練校を選ぶことで、体力的・時間的な負担を軽減できます。
説明会や見学会に参加して雰囲気を確かめる
職業訓練校では定期的に説明会や見学会を開催しています。
実際に施設を見学したり、講師や受講生と話したりすることで、職業訓練校の雰囲気やカリキュラムをより詳しく知ることができます。
訓練校の雰囲気や講座の進め方は、コースや職業訓練校によって大きく異なります。
自分に合った雰囲気のコースを選ぶことで、職業訓練をより充実したものにすることができます。
説明会では、コース内容や就職支援について詳しく説明を受けることができ、疑問点を直接質問することも可能です。
参加したからといって合格率が上がるわけではありませんが、訓練校にやる気をアピールできる機会にもなります。
可能な限り、複数の訓練校の説明会や見学会に参加して、比較検討することをおすすめします。
講師の質と就職支援の実績をチェックする
職業訓練校によって、講師の質や就職支援の充実度には大きな差があります。
実務経験が豊富な講師が指導している訓練校では、現場で求められるスキルやノウハウを学ぶことができます。
公式ホームページやパンフレットで講師紹介を確認し、講師の経歴や実績をチェックしましょう。
また、プロのキャリアコンサルタントが在籍している訓練校では、質の高い就職支援を受けられる可能性が高くなります。
就職支援の内容についても事前に確認することが重要です。
履歴書の添削や模擬面接の実施、企業との就職説明会の開催など、具体的にどのようなサポートが受けられるのかを把握しましょう。
可能であれば、その訓練校の就職実績や就職率も確認しておくと、より安心して選択できます。
4.職業訓練校を最大限活用する方法

職業訓練校に通うことが決まったら、その機会を最大限に活用することが重要です。
ただ受動的に授業を受けるだけでは、せっかくの機会を十分に生かせません。
ここでは職業訓練校を最大限に活用し、確実に就職につなげるための4つの方法を紹介します。
学習と並行して就職活動を進める
職業訓練校に通いながら、同時に就職活動を進めることが非常に重要です。
職業訓練のカリキュラムを満了してから就職活動を開始すると、さらに時間がかかってしまい、離職期間が長くなってしまいます。
訓練期間中も就職活動をすることは認められており、むしろ推奨されています。
実際の就職先での仕事をイメージしながら学習することで、スキルの理解度も上がります。
訓練校では就職相談や模擬面接などのサポートを受けられるため、これらを積極的に活用しましょう。
キャリアカウンセラーが個別に相談に乗ってくれる機会があれば、自分の強みや弱みを分析し、自分に合った仕事探しをサポートしてもらえます。
訓練期間の後半には、学んだスキルを活かせる求人を積極的に探し、応募を始めることをおすすめします。
転職エージェントも併用する
職業訓練校の就職支援だけに頼るのではなく、転職エージェントも併用することをおすすめします。
ハローワークや訓練校が提供する求人には、条件的に見劣りする求人や非正規雇用の求人も含まれていることがあります。
転職エージェントは数千から数万件の求人を保有しており、より多くの選択肢の中から自分に合った仕事を探すことができます。
また、転職エージェントのサポート品質は一般的に高く、履歴書作成のアドバイスや面接対策も充実しています。
職業訓練校で身につけたスキルに合った求人を紹介してもらえるため、スキルを効果的に活用した就職活動が可能になります。
未経験の職種に挑戦する場合でも、転職エージェントは未経験者歓迎の求人を多く扱っているため、選択肢が広がります。
複数の転職エージェントに登録して、より多くの情報を得ることが成功への近道です。
目的意識を持って主体的に学ぶ
職業訓練校で成功するためには、明確な目的意識を持ち、主体的に学ぶ姿勢が不可欠です。
給付金目当てや「なんとなく」という気持ちで受講すると、授業についていけなくなったり、途中で挫折してしまったりする可能性が高くなります。
自分が何のために職業訓練を受けているのか、どのような職種に就きたいのかを常に意識しましょう。
授業で理解できなかった部分は、積極的に講師に質問したり、自分で復習したりすることが大切です。
訓練期間中は、授業の内容だけでなく、関連する情報を自主的に調べて知識を深めることをおすすめします。
受動的に授業を受けるだけでは、実務レベルのスキルは身につきません。
課題やプロジェクトに真剣に取り組み、自分のポートフォリオとして活用できる成果物を作ることも効果的です。
人脈作りと情報交換を積極的に行う
職業訓練校では同じ目標を持つ仲間と出会えるため、積極的に交流して人脈を作りましょう。
クラスメイトとの情報交換は、就職活動において非常に有益です。
求人情報や面接の体験談、業界の最新情報などを共有することで、一人では得られない貴重な情報を入手できます。
また、同じ悩みを持つ仲間と話すことで、精神的なサポートにもなります。
講師との良好な関係を築くことも重要です。
講師は業界の経験者であることが多いため、実務に関する質問や就職活動のアドバイスをもらうことができます。
訓練期間中に築いた人脈は、卒業後も続くことがあり、将来のキャリアにおいても役立つ可能性があります。
積極的にコミュニケーションを取り、協力し合える関係を作ることが、職業訓練校を最大限に活用するための鍵となります。
まとめ
職業訓練校について理解を深めることができたでしょうか。
最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。
- 職業訓練校は就職まで時間がかかるが、無料でスキルを学べる貴重な制度である
- 希望するコースに入れない可能性や授業の質のばらつきがあることを理解しておく
- 就職支援は期待しすぎず、自力での就職活動も並行して行うことが重要である
- 給付金を受け取りながら学習でき、資格取得も目指せるメリットがある
- 同じ目標を持つ仲間ができることで、モチベーション維持につながる
- 目指す職種を明確にしてから、カリキュラムの内容を事前に確認してコースを選ぶ
- 受講期間と通学の負担を考慮し、説明会や見学会に参加して雰囲気を確かめる
- 学習と並行して就職活動を進め、転職エージェントも併用する
- 目的意識を持って主体的に学び、人脈作りと情報交換を積極的に行う
- 職業訓練校に向いている人は、時間的余裕がありコストを抑えたい人や明確な資格取得目標がある人である
職業訓練校は「やめとけ」と言われることもありますが、適切に選択し活用すれば、あなたのキャリアチェンジを強力にサポートしてくれます。
この記事で紹介したポイントを参考に、自分に合った職業訓練校を見つけて、新しいキャリアへの第一歩を踏み出してください。
あなたの就職活動が成功することを心から応援しています。
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