「発行する」を英語でどう言う?意味・使い方・場面別フレーズを完全解説
「発行する」を英語でどう言えばいいか迷ったことはありませんか?
結論、「発行する」に対応する英語は1つではなく、場面によってissue・publish・release・distributeなどを使い分ける必要があります。
この記事を読むことで、場面ごとの正しい英語表現と実践的な例文がわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。
Contents
1.「発行する」を英語で言うと?基本の表現と意味の違い

issueとpublishの違いをわかりやすく解説
「発行する」を英語で表現するとき、最もよく使われる2つの動詞が issue と publish です。
この2つは似ているようで、使われる文脈が大きく異なります。
issue は、公的機関や権限を持つ主体が、証明書・通達・命令・通貨などを「公式に発行・交付する」というニュアンスで使われます。
パスポートや免許証、請求書、株式など、権限や手続きを伴う発行に対して使うのが基本です。
一方、publish は書籍・雑誌・ウェブサイト・記事などのコンテンツを「出版・公開する」という意味で使われます。
広く一般に向けて情報を届けるイメージが強く、出版社や編集者が使う場面が典型的です。
| 動詞 | 主な用途 | 例 |
|---|---|---|
| issue | 公的書類・証明書・通達の発行 | パスポート、請求書、株式 |
| publish | 書籍・記事・コンテンツの出版・公開 | 本、雑誌、Webサイト |
releaseとdistributeはどう使い分ける?
release は「リリースする・公開する」という意味で、製品・映画・音楽・ソフトウェアなどを世に出すときに使います。
ビジネスの場では新製品の発売や、プレスリリースの発表などでよく登場します。
distribute は「配布する・流通させる」というニュアンスで、印刷物や資料を複数の人に配るシーンで使われます。
issueとdistributeは混同されやすいですが、issueは公式な権限をもった発行、distributeは物理的な配布・流通という点で区別できます。
- release:製品・ソフトウェア・映画の公開、プレスリリースの発表
- distribute:パンフレット・資料・新聞などの配布・流通
- issue:証明書・命令・株式など権限を伴う公式発行
「発行する」の英語一覧と意味まとめ
「発行する」を英語で表現するときに使える主な動詞を整理します。
| 英語 | 意味・ニュアンス |
|---|---|
| issue | 公的に発行・交付する |
| publish | 出版・公開する |
| release | 公開・リリースする |
| distribute | 配布・流通させる |
| circulate | 回覧・流通させる |
| grant | 許可・資格などを付与する |
| emit | 通貨・証券を発行する(やや専門的) |
日本語の「発行する」は1語で済みますが、英語ではこのように対象や文脈によって使う動詞が変わります。
これが日本人が「発行する」の英語で迷いやすい最大の理由です。
2.場面別「発行する」の英語フレーズと使い方

パスポート・証明書・ビザを「発行する」英語表現
パスポートや各種証明書、ビザなど公的機関が交付する書類には、issue を使うのが基本です。
- The government issues passports to citizens.(政府は市民にパスポートを発行する)
- The embassy issued a visa for her stay.(大使館は彼女の滞在のためにビザを発行した)
- A certificate of residence was issued at the city hall.(住民票が市役所で発行された)
issueは「公式な権限に基づいて発行する」という意味合いが強く、ビジネスや行政の場面で非常によく使われます。
また、"be issued"(発行される) という受動態の形も頻繁に登場するため、あわせて覚えておきましょう。
請求書・領収書・チケットを「発行する」英語フレーズ
ビジネスでよく登場する請求書・領収書・チケットの発行には、場面によって issue または generate / send が使われます。
- Please issue an invoice for the service.(そのサービスの請求書を発行してください)
- We will issue a receipt upon payment.(お支払い後に領収書を発行いたします)
- The system automatically generates an invoice.(システムが自動的に請求書を発行します)
- Tickets will be issued at the counter.(チケットはカウンターで発行されます)
請求書(invoice)や領収書(receipt) にはissueが最もよく使われますが、会計ソフトや業務システムでは "generate an invoice"(請求書を生成する)という表現も一般的です。
本・雑誌・レポートを「発行する」英語の使い方
書籍・雑誌・レポート・論文などコンテンツとして広く公開される媒体には publish を使います。
- The company published its annual report.(その会社は年次報告書を発行した)
- The journal publishes research papers every quarter.(その学術誌は四半期ごとに研究論文を発行する)
- She published her first novel last year.(彼女は昨年、初の小説を出版した)
"publish" は「出版社が本を出す」という場面だけでなく、企業がレポートや白書を公開する、ブログや記事を投稿するなどのシーンでも幅広く使えます。
また、「号」を意味する issue(名詞) も関連して覚えておくと便利です。例:the latest issue of the magazine(その雑誌の最新号)
声明・命令・通達を「発行する」英語表現
政府・企業・機関が声明や命令、公式通達を発行するときにも issue が使われます。
- The president issued a statement on the matter.(大統領はその件について声明を発行した)
- The court issued an order to stop the activity.(裁判所はその活動を停止する命令を発行した)
- The company issued a press release about the merger.(会社は合併についてプレスリリースを発行した)
「プレスリリースを発行する」は英語でも "issue a press release" が最も一般的な表現です。
ビジネスニュースや公式文書でも頻繁に目にする表現なので、ぜひ覚えておきましょう。
3.「発行する」英語の例文集|ビジネスメールや書類で使える実践フレーズ

ビジネスメールで使える「発行する」英文例文
実際のビジネスメールでよく使われる「発行する」の英語フレーズを紹介します。
請求書の発行を依頼する場合:
Could you please issue an invoice for the services provided last month?
(先月ご提供いただいたサービスの請求書を発行していただけますか?)
領収書の発行を依頼する場合:
Please issue a receipt for the payment made on June 10th.
(6月10日にお支払いした分の領収書を発行してください)
証明書の発行を依頼する場合:
We would like to request the issuance of a certificate of employment.
(在職証明書の発行をお願いしたく存じます)
issuance(名詞形) も公式な文書でよく使われます。「発行」そのものを名詞で指すときに便利です。
公式文書・契約書での「発行する」英語表現
契約書や公式文書では、より格式のある表現が使われることがあります。
- "The certificate shall be issued by…"(証明書は〜によって発行されるものとする)
- "Upon issuance of the permit, the party may…"(許可証の発行をもって、当事者は〜できる)
- "This document was issued on…"(本書類は〜に発行された)
特に契約書では shall be issued(発行されるものとする)という表現が定番です。
また、発行日 は "date of issue" または "issue date" と表現します。
英語での「発行日」「発行者」「発行番号」の言い方
書類を扱うときに一緒に覚えておきたい関連表現をまとめます。
| 日本語 | 英語 |
|---|---|
| 発行日 | issue date / date of issue |
| 発行者 | issuer / issuing authority |
| 発行番号 | issue number |
| 発行機関 | issuing organization / issuing body |
| 再発行 | reissue / reissuance |
| 発行済み | issued |
| 未発行 | unissued / not yet issued |
これらの表現は、パスポート・クレジットカード・証券・証明書など様々な書類で登場します。
特に issuer(発行者) と issue date(発行日) はとても頻繁に使われるので、しっかり覚えておくことをおすすめします。
4.日本語と英語の「発行」概念の違いと注意点

日本語の「発行」が英語では複数の動詞に分かれる理由
日本語の「発行する」は非常に守備範囲が広い言葉です。
パスポートの発行も、本の発行も、請求書の発行も、通達の発行も、すべて日本語では「発行する」で表現できます。
しかし英語では、その対象が何か・誰が誰に対して行うか・どのような権限や手続きが伴うかによって、使う動詞が変わります。
これは英語が動詞に具体的な文脈や意味を持たせる言語であるためです。
日本語の「発行する」を英訳するときは、まず「何を、誰が、誰に対して発行するのか」を明確にすることが大切です。
その上で、以下の基準で動詞を選ぶと迷いにくくなります:
- 公的書類・証明書・命令など権限を伴う発行 → issue
- 書籍・記事・レポートなどコンテンツの公開 → publish
- 製品・ソフトウェア・映画などのリリース → release
- 物理的な配布・流通 → distribute
「発行する」を誤訳しやすい場面と正しい英語の選び方
日本人が特に間違えやすいのが、以下のような場面です。
❌ よくある誤り:
- 「本を発行する」→ × issue a book(issueは書籍には不自然)→ ○ publish a book
- 「プレスリリースを発行する」→ × publish a press release(不自然ではないが)→ ○ issue a press release(より自然)
- 「クーポンを発行する」→ × publish a coupon → ○ issue a coupon
✅ 正しい選び方のポイント:
- 対象が「コンテンツ・情報」なら publish
- 対象が「書類・資格・権限に関わるもの」なら issue
- 対象が「製品・ソフトウェア」なら release
迷ったときは「公的・権限ならissue、情報・コンテンツならpublish」と覚えておくだけで、多くの場面を正しくカバーできます。
ネイティブが実際に使う「発行する」の自然な英語表現
ネイティブスピーカーのビジネスコミュニケーションでは、やや柔らかな表現や言い換えも使われます。
- send out:「発行する・送付する」の意味で日常的に使われる表現
- We’ll send out the invoice by end of day.(本日中に請求書を発行します)
- put out:レポートや声明を「発表する・公開する」場面で使われることがある
- The company put out a statement.(会社は声明を発表した)
- roll out:新サービスや制度を段階的に「導入・展開する」ときに使われる
- They rolled out a new ticketing system.(新しいチケットシステムを導入・発行開始した)
issueやpublishだけが「発行する」の英語ではありません。
ネイティブは文脈や状況に応じて、こうした表現も自然に使い分けています。
フォーマルな書類ではissueやpublish、日常的なビジネスメールではsend outなど、場面に合わせた使い分けを意識すると、より自然な英語表現が身につきます。
まとめ
- 「発行する」の英語は1つではなく、issue・publish・release・distributeなど場面によって使い分ける
- issueは公的書類・証明書・命令など、権限を伴う公式な発行に使う
- publishは書籍・記事・レポートなどコンテンツの出版・公開に使う
- releaseは製品・ソフトウェア・映画など新しいものを世に出すときに使う
- distributeは物理的な配布・流通に使う
- 「発行日」はissue date、「発行者」はissuer、「再発行」はreissueと言う
- ビジネスメールでは "Please issue an invoice" が定番フレーズ
- ネイティブはsend out・put out・roll outなど柔らかな表現も使う
- 迷ったら「権限・書類ならissue、コンテンツならpublish」を基準にする
「発行する」の英語表現を場面ごとに使い分けることで、ビジネス文書も英語メールも一段とプロフェッショナルな印象になります。
まずは今日使う場面から、issueとpublishの使い分けを意識してみてください。きっとすぐに自信を持って使えるようになりますよ!
関連サイト:
Cambridge Dictionary(公式)
